今年を振り返る

さて、2012年も最終日となりました。今年もいろいろありました〜、が、振り返ってみて思い起こすのが、やはりあの3月の震災です。あの日、子供のことを心配しながらオフィスのある中央区から、文京区の我が家まで歩いて帰った2時間半のことは鮮明に記憶に残っています。自分にとって大切なものはなにかを考えさせられましたし、やはり私にとっては当たり前ながら家族が大事、と、改めて痛切に感じた出来事でした。
そしてもう一つの大きな出来事といえば、第二子妊娠です。つわりには随分と苦しめられましたが、ようやく落ち着き、最近は胎動もよく感じられて幸せな気分を味わっています。
息子がだいぶん成長したおかげで、以前と比べると育児にさほど手がかからなくなり、仕事復帰2年めの今年は基本育児を優先(自分の中では)しつつも、仕事も思ったようにこなすことができました。今年も上司の理解と周囲のサポートがあったことが一番大きな要因ですが、楽しい!と思える機会が増え、さらには「そろそろ新しい分野に挑戦したいなー」と思える余裕すらでてきました。はじめて新入社員のアドバイザーの任を受け、人を育てるという全く未知の分野の経験も少ししました。いままで自分中心で人のことを考えることをしない人生だったので、人を思いやるということでは私よりかなり卓越している夫にはかなりコーチングしてもらいました→新入社員にコーチングする前には必ず家で仕事で疲れた夫を夜中に捕まえて私がコーチングしてもらうという…、そんなかんじです。
仕事面でもうひとついえば、女性でいながら企業人として一人前に第一線で働く、ということについて、今までになく意識した年でもあります。セカンドライン(上司の上司)が女性だったり、パートナー企業の女性社員活用のためのダイバーシティ会議に出席したり、会社の後輩(女性の活用を推進するグループに所属している営業)からいろいろと質問をうけたり、とする中で、意識する機会が多かったためです。どちらかというと「仕事いつやめるかなぁ〜」くらいの気持ちで考えていましたが、こんなご時世(少子高齢化、終身雇用ではないグローバル化の時代)ですし、日本の将来と家族の将来を考えても、自分が働くのは至極当然のことではないかと最近になって思うようになってきました(←もちろん専業主婦を否定するわけではなく…、それはそれで羨ましさや憧れがあります)。なにかといえば、よくロールモデルとして取り上げられる産前産後休暇だけで育児休暇もとらずに仕事優先で男社会と闘ってきた諸先輩方のことを思っては「あー、とてもあそこまでできない」と自分の言い訳にしていましたが、でもよくよく周りをみてみると、女性らしさを保ちつつ等身大のままでしなやかに仕事を続けている諸先輩方も数多くいることに気付いた一年でもあります。
いろいろ書きましたが、仕事については期末の多忙期にいつも快く手伝いにきてくれる義母の存在が大きく、また、父の介護生活をひとりで支える母の存在も大きく、勿論夫や子供の協力も大きく、仕事ができる環境に身を置いていられること自体が幸せなことでもあります。それどころか今年は自分が入院したためにそれ以外のところでもかなり支えてもらう立場にばかりおりました…。せめて自分ができることくらいは、ちゃんと返していかねば!
自分が生きていくのに精一杯な30代ですが、今年一年を振り返って改めて意識することとしては、来年は(というかこれからは)プライベートでも仕事でも、もっと大きな意味での社会への貢献でも、自分が何かを与えてあげられる存在になれるよう、そういう気持ち・志で日々の生活をおくりたいものです。