Cloudって。

職場の研修の一環で、クラウドビジネスに関わる第一人者お二人を迎えたパネルディスカッションを聴く機会がありました。二人とも立ち位置が違い、クラウドビジネスといえども一人はアプリ側からのアプローチ、もう一人はインフラ側からのアプローチ。いま市場でどういうことがおこっているのか、実に刺激的なお話でした。
刺激的だった一つ目の理由は、内容がIT業界の今後にかかわることで興味深かったため。特にNetGen系というかソーシャル系の使い方においては、今までのやり方(H/Wを買って、アプリを自前で開発する)がビジネスとして成立しなくなりつつある・なっていることを改めて認識しました。クラサバ環境がでてきた90年代半ば以降、ハードウェアビジネスで儲からなくなってきたように、クラウド環境が主流になってくるとSIerが儲からなくなる、ということのようです(なるほど…)。
一方で、、企業のEnterprize系での利用用途ではどうなんでしょうね。。総務系のパッケージはASPでのサービス提供も流行ってるようですし、物流とかならそもそも外出しという手もあるでしょうが、いわゆるLine Of Businessのコア部分のシステム…はそう簡単にはいかないのではないかと思います。インフラ面、アプリ面、それぞれにありますが、インフラ面だけに関して言えば”H/W売り先がクラウド提供業者に変わる”ことは今後増えてきそう=”H/Wを自前で持たない企業”は今後増えてきそうです。が、やっぱり自前でH/Wを持つというスタイルがなくなることはないのではないかと…。クラサバ環境になったときでも汎用機やオフコン需要は残ったわけですし(主流じゃなくなりはしましたが)。

刺激的だったもう一つの理由は、パネラーの方が仕事に対して使命感を感じて取り組んでいる様子が魅力的に映ったため。「ハウジング・ホスティングクラウドと名乗るのは誤解を招くのでやめてほしい」というメッセージには、日本企業がクラウド展開に乗り遅れて国力が堕ちることを危惧していることからくる使命感、がみてとれました。
次元はぜんぜん違いますが、志の高い同年代の方の話をきくと、わが身を省みてしまいます。。。大きいことじゃなくて小さいことでも、自分の子供の将来に貢献できる何か、をしたいなぁと。もしくは自分の興味がむく方向に仕事も向かっていきたいなぁ、と(←これは心がけ次第ですぐにもできそうです)。まぁ女性としては、まずは家庭を大事にすることができてこそ!ライフを大切にできなくてワークだけのやりがいを求める、ということはあり得ないですものね。
珍しく2回仕事ネタが続いてしまいました。