年明け相場と最近読んだ本

FRBバーナンキ議長の”政策金利0.5%引き下げ示唆”を早朝のNHKニュースで見、為替相場もちょっとは動くかな、と旦那さんと話していたのですが、相変わらずの一日→ちょっと前にFXで買った米ドルの赤字がまだ回収できないという意味で、デス。 2年2か月ぶりに日経平均が安値更新するし、年明けからなんだか相場から目が離せない今日この頃です。
そんな中、読んだ本↓

サブプライム問題とは何か アメリカ帝国の終焉 (宝島社新書 254)

サブプライム問題とは何か アメリカ帝国の終焉 (宝島社新書 254)

これ、かなり面白かったです。「アメリカのサブプライムローンとは低所得者向けの住宅ローンで、問題はそれが証券化され世界中にばらまかれたことで世界経済に与える影響度が不透明」ということくらいは文字面ではわかっていたのですが、一体全体なにがどう起こっているのか、とっても分かりやすく説明されています(新書でベストセラーになってるようです)。サブプライムローンのからくりだけではなく、2月の上海ショック、8月のGMの自動車販売台数予測の引き下げとの関連性や、日本の住宅バブルや住専問題との類似性、更には日本でも将来的にリバース・モーゲージ制度を悪用したサブプライム同様の略奪的貸付の問題が発生する可能性を示唆するなど、大局的視点から盛りだくさんの内容でした。ちなみにこの本の著者、春山昇華氏は「おかねのこねた」というブログをもっていらっしゃるようなので、今後はチェックしたいと思います!
それにしても、そもそも経済や金融の勉強をちゃんとしたことがない私にとっては、ここ数年ちょっと投資に手を出すようになってからというもの目新しく面白いことばかり(難しくもあります)。今回のサブプライム問題でも話題になっている証券化という金融手法なんて、一般人にはようわからないですよ、ねぇ。でも考えてみれば、REITもこんな仕組みで運用されているんですね。投資対象の評価は一般的には格付けで評価するのでしょうが、今回のサブプライムは格付けもトリプルAだったとかで、格付け会社の信頼性にも問題提起がしてありました。個人的にはわからないものには”なるべく”投資しない、(なるべく、というのは、完全に理解しようとするとわからないものだらけで投資なんてできないからある程度理解したら投資しているのです)というスタンスでおりますが、格付けも信用できないとなると、困りますね。
あと、お正月には為替関係の本も読んでみました↓
為替がわかれば世界がわかる (文春文庫)

為替がわかれば世界がわかる (文春文庫)

「ドルはいずれ100円をわる」というのはFXをはじめた3年位前に榊原さんが話していたのを聞いたのが最初で、それ以来いつそのときがくるのかと、本当にそうなのかを疑問に思っています。前者の「外貨崩壊」という本は、帯に”ドルはさらに下落する!”と書かれているように為替ディーラーの著者が円キャリー・トレードが崩壊することを指摘している本。ファンダメンタルなことよりも、過去こんなふうに為替は動いた、というような経験に基づく内容でした。後者の「為替がわかれば世界がわかる」という本は、ご存知”ミスター円”榊原さんの本。これは世界経済や為替がどう動くかの背景が豊富な榊原さんの経験をもとに書かれていますが、そもそも私にはよくわからない人間関係や言葉も多く、ふ〜ん、へぇ〜、と読むくらいでした。旦那さんには面白い本だったようですが、私には面白いと感じる前に、そもそもの前提知識がまだまだ必要のようです(涙)。
為替の本でも読めば年明け相場もちょっとはわかるかな、と思いましたが、そんなに単純じゃないのが相場。読めば読むほどわかりません。投資していたら世の中のこともわかるしラッキー、という気持ちで、余裕資金でのんびり運用していきたいと思います。