「週刊東洋経済」の”セカンドライフ特集”記事

週刊東洋経済8月4日号

8月4日号の週刊東洋経済は、セカンドライフの特集号、ということで買っちゃいました。なかなか面白かった。仮想世界内で不動産王になった中国の女性(たしか34歳)、とか。

一番興味深かったのは、大前研一氏の投稿。大前氏はセカンドライフの特徴は2つだ、という。それは、
①自分のアバターを作って、サイバーコミュニティの中で発展的に実社会と同じような活動ができること
リンデンドルという通貨の仕組み
お国柄事情によるサイバーコミュニティ普及の考察があり、面白かった。

  • 論理思考が必要なものは欧米で伸びる
  • 利潤動機が絡むものは中国で伸びる(だから、リンデンドルを稼いで、それが現実の通貨に交換できるとなれば、中国では爆発的に普及するだろう)
  • 日本はというと、感情的、感覚的なもの、センスが必要なものがはやる。一般的な日本人には、ユーチューブのような受動的なサービスの方が好みに合う(ちなみに利潤動機については日本人は淡泊)

面倒くさがりな日本人にとって、人口の5%相当の「ノービズ」(新しい商品、サービスに最初に飛びつく奇特な人)の外側にどれくらい広がるか、、ここがセカンドライフ普及のハードルになる、ということのようでございます。
それはさておき、大前氏も注目しているのが”造幣局としてのリンデンラボ”。いまはサイバー通貨として全世界で使える共通通貨がなく、仕方がないのでクレジットカードを使っているのが現状だが、そもそもインターネットを使った購買が一番盛んなティーンエイジャーがクレジットカードを所有できない、というような問題がある。リンデンドルがサイバー通貨として決済機能を持てば、いちばんの購買層をごっそりとりこめる=経営インパクト大、ということらしい。なるほどなるほど・・・さすが大前氏、本質をバッサリ見抜くんですね。バーチャルワールドの貨幣経済については他にもいろんなところでいろんな方がコメントされています。渡辺千賀さんの こちらのブログも大変面白いエントリーでした。
さて、そんな話題に事欠かないセカンドライフ、出た当初は英語版しかありませんでしたが、今では日本語版が出ているようです。新しいPCも買ってグラフィックボードもよいものをつけたので、早速TRY!と会員登録したのですが…Windows VISTA対応していないではないですか!そんな馬鹿な…。というわけで、実際のところまだ自分で試せていないのでありました。残念。