OSS(オープン・ソース・ソフトウェア)再認識

職場で、OSSの最新動向に関する社内セッションがあったので、参加してみました。昔はオープンソース、イコールLinuxのイメージだったのですが、いまではいろいろな分野に急速に普及しています。私が仕事で販売しているビジネスサーバー(昔でいうオフコン)にもPHPMySQLが無償オプションで搭載されるようになりました。
再認識したこと
その1:種類の多さ
多数ありますが、ここではウィキピディアにも記載がある代表的なものだけ紹介…
OSSアプリケーション

OSSミドルウェア

●開発関連OSS

●オフィススィート
Open Office.org

その2:ITベンダーのビジネスへのつなげかた
ソフトは無償でも、その周辺に広がるサービス=技術サポート(Q&Aサービス)、開発、保守運用サービス、日本語版の提供、などなどを付加して料金をとるのです…ね。
ちなみにIBMはWebアプリサーバーについてはApache GeronimoベースのWebSphere Application Server Community Editionを提供し、その後WAS有償版へのアップグレードパスを用意。DBサーバーについてはDB2 Express Editionを提供し、その後Enterprize版DB2への移行をお薦め、しています。

使うほうからするとなんといっても価格が抑えられる(企業の業務で使うには、やはりいくらか有償サポートを得る必要はあるかとは思います)、ということがメリットですが、それよりも、情報量の多さ(=自分でいろいろ試すことができる)や、このイマドキの波に乗ることの魅力、というのが技術者魂をくすぐるのでしょうね。
私が担当していたお客様でも、PHPを試行錯誤で勉強され、照会系のWebシステムを開発されていました。とある商用Javaフレームワークと最初比較検討されていたのですが、そうするとソフトウェアだけで数百万+開発費、保守料金とかなりのお金がかかります。OSSの波、いろんなところにビジネスは波及しますが、アプリケーションソフトウェアも整い始めた今、ソフトウェアパッケージ会社にとってみるとビジネスロス?につながるケースも少なくないでしょうね。