「ハーバードMBA留学記」を読んで自分の1年を振り返る
OAZOの1階平台に積まれた「ハーバードMBA留学記」の文字が、ミーハーな私の目に飛び込んできた。待ち合わせで立ち読みする時間もなかったけれど、同年代の留学体験者のブログを元にかかれているようだ、ということで妙に気になり、購入。これが面白かった。
- 作者: 岩瀬大輔
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2006/11/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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まず、サブタイトルに〜資本主義の士官学校にて〜とあるように、アメリカから日本を眺める視点が面白い。文面からはアメリカのファンド資本主義ってこういうかんじ、とか、アントレプレナー・マインドの浸透度、などが雰囲気とともに伝わってきた。
個人的には今年はWeb2.0ブームとあわせて(同じくらい)、”アメリカ型資本主義の到来”を時代の変化として意識した年だった。例えばライブドアによるニッポン放送の敵対的買収は、なによりも面白いドラマをみているように毎日ニュースに釘付けだった。その後の粉飾の構図まではその時は考え至りもしなかったけれど。そして、ちゃんと事実をみると、いかにマスメディアの報道がいいかげんか、ということまでみえてきた。(まぁ、経済に疎い私にはマーケットの仕事をしている旦那さんの懇切丁寧な解説なしには、経済用語の言葉の意味すらわからなかったので、旦那さんに感謝せねばいけません。)
そして、なにより同年代の著者が今までの行き方とこれからの人生の送り方を考えていること、その内容と自分を照らし合わせて共感したり考えたり。社会人になって10年目を迎えるころになると、走りはじめの何者でもない焦燥感から少し開放され、目標を求めることだけに縛られずプロセスを楽しむ素晴らしさもわかってきた気がする。なんとなくだけれど。今年くらいから今の自分を受け入れる余裕と少しの自信がでてきたのかな。といっても、ようやくスタートラインに立とうとしているかんじ。
それにしてもこの本の著者岩瀬さんといい、はてなの近藤さんといい、私と同じ年。うわ、頑張らねば。ところで、「Web進化論」で大いに刺激を与えてくださった梅田望夫さんのブログにも、この本が紹介されていた。こちら。